川嶋歯科医院 東京都国立市(JR南武線 谷保駅徒歩2分)
予防歯科・インプラント・審美歯科・矯正歯科

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むし歯

むし歯と歯周病は歯科における二大疾患
と言われています。
どちらも放っておくと
歯を失ってしまう病気ですが、
メンテナンスをきちんとすることで
防ぐことが出来ます。
ここでは、むし歯についてご説明します。

むし歯が出来るまで

脱灰

口の中に入った飲食物が細菌によって代謝され、酸が作られます。
口腔内が酸性に傾くと、歯のエナメル質からカルシウムやリン等が溶け出します。この現象を「脱灰」と呼びます。

再石灰化

唾液が持つ作用により、酸性に傾いていた口腔内が中性へと戻っていきます。唾液が中性に戻ると、歯のエナメル質から溶け出したカルシウムやリン等が再び結晶化します。この現象を「再石灰化」と呼びます。

脱灰と再石灰化のバランス

口腔内では、1日に何度か脱灰と再石灰化を繰り返しますが、脱灰している時間が長いと、むし歯にかかるリスクが高くなります。

規則正しい食習慣

正しい食習慣から生まれたステファンカーブの図

3回の食事と1回の間食の場合は、
再石灰化している時間の方が多いことになります。

完食が多い食習慣

完食が多い食習慣から生まれたステファンカーブの図

3回の食事に加え、脱灰を促す飲食物を複数回摂取した場合は、再石灰化している時間がその分少なくなるので、むし歯にかかるリスクが高くなります。寝ている間は唾液の分泌量が少ないため、寝る直前の飲食は控えた方が良いでしょう。

※「甘いものを食べなければ虫歯にならない」というのは間違いです。
日常口にする飲み物に、糖分やでんぷんなどの「口腔内を酸性に変える成分」が含まれていたらそれが脱灰を促してしまうので、歯にとっては立派な間食となってしまうのです。むし歯の予防にとって重要なのは食事やおやつの量ではなく、時間と回数なのです。

むし歯の進行

脱灰に対して再石灰化が追いつかない場合は、脱灰が進んで歯のエナメル質が溶けてしまいます。

むし歯の進行:C1

歯の表面のエナメル質に穴が開きます。痛みはありません。
放置すると進行してしまうので、むし歯部分を削ってそこに詰めものを詰める治療が必要です。

むし歯の進行:C2

むし歯がエナメル質の下の象牙質まで達した状態。冷たいものがしみ始めます。むし歯部分を削ってそこに詰めものを詰める治療が必要です。麻酔が必要です。

むし歯の進行:C3

むし歯が神経に達し、歯随炎を起こした状態。激痛を伴うことが多くなります。歯を大きく深く削り、神経を取り除いて被せものを被せる治療が必要です。麻酔が必要です。

むし歯の進行:C4

神経が死んでしまった状態。神経が死んでいるため痛みは軽減しますが、修復することが出来ないので、多くの場合抜歯することになります。

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